私立大学戦略的研究基盤形成支援事業

事業の紹介

地域連携による次世代自動車技術研究プロジェクトの推進

平成21年度の文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に近畿大学から申請した大型研究プロジェクト「地域連携による次世代自動車技術の研究」(研究代表者 京極秀樹)が選定されました。研究期間は平成25年度までの5年間を予定しています。

自動車技術は、ものづくり基盤技術をはじめとする各種基礎工学技術の集大成であり、新技術のニーズに対して、安全性・信頼性の観点からすぐには実用化できないため、広範な基礎技術の体系化が重要となっています。本研究プロジェクトは、地域連携による次世代の自動車技術をテーマに、工学部(東広島市)学内外の研究者による研究体制で研究拠点を整備し、研究を行うものです。この研究拠点の形成により、本プロジェクトの研究成果の地域への還元・展開を目指していくこととしており、今後、近畿大学工学部が研究機能を一層拡充していくとともに、当地域における地域貢献へのプレゼンスを高めていくことになります。

研究施設「次世代基盤技術研究所」は、工学部東広島キャンパスの西側の場所に新設した、2階建て、延べ床面積1400m²の研究棟です。また、研究機器・設備としては、平成21年度に電子線マイクロアナライザ(EPMA)、車両実験装置、水素自動車用ガスインジェクタ燃料噴射実験設備を、平成22年度には、風洞実験装置、ドライビングシミュレータシステム、モーションキャプチャシステム、眼球運動計測システム、非接触3次元スキャナー、エンジン燃焼・排ガス測定装置、23年度にはモデルベース開発機器一式(実験用電気自動車を含む)など機器整備を順次導入しました。このプロジェクトメンバーは、スタート時点では学内外の産学の研究者により構成していますが、順次拡大して行く予定です。

広島地域には車両基本構造部品の産業集積があり、今後、カーエレクトロニクス化の進展などに対応できる研究基盤の整備が課題となっており、県、国においては自動車産業振興計画を策定しています。

このような中、本研究プロジェクトでは、次世代自動車のキーテクノロジーである環境、安全、快適性に関わる先導的な研究を行い、この研究成果シーズが地域企業の次世代の独創的な実用化シーズを生み出し、地域産業の活性化につながる好循環となることが期待されます。

研究のテーマ

具体的な研究内容は、次の3テーマです。

  1. 安全・環境・利便性を向上するエレクトロニクス技術の研究(テーマ1)
  2. 環境対応型新材料・新加工技術の研究(テーマ2)
  3. 省エネルギー化に貢献する流体工学応用技術の研究(テーマ3)

地域連携による次世代自動車技術の研究フロー図