平成25年度
レポート

産業分野におけるグローバル人材育成講座

【実施期間】平成25年6月~7月
【受講場所】近畿大学工学部・広島キャンパス

開講式

平成25年6月22日(土)、今年度の「グローバル人材育成講座」開講式が行われました。

京極学部長から「講義を通して少しでもグローバル感覚を身に着けてもらいたい」と挨拶。
湯崎広島県知事からも「皆さん、頑張ってください」とビデオメッセージ。

開講式にひきつづき第1回の講義が行われました。

(株)パソナ グローバル事業部 シニア アドバイザー 大河原 民夫さんを講師に迎えて、三部に分けた講義となりました。

グローバル・ビジネス・スキル

第一部 9:30~11:00

「グローバルビジネス人材に必要なビジネススキルとはどのようなものか?」

大河原さん、「グローバル化時代の昨今、日本を取り巻く環境も大きく変化している。日本の社会そのものが変わっていく時代。」

「これまでは主に欧米を意識していましたが、今後はアジア・アフリカを意識していかなければいけません。グローバル化に加えて日本の人口減少が止まらない今、今後の仕事の在り方はどう変わっていくのか、日頃から意識しておくことが必要です。」

「ASEAN2015で、人、物、資本の行き来の自由化が始まり、より一層、アジアの一体感を強めていくことになります。今まで以上に日本の社会に諸外国から様々なものが入ってくるようになります。受動的ではなく能動的キャリア形成でなくては、今後通用しなくなるでしょう」。

では、グローバル人材として核となることとは?
「大切なことは、個々のスキルセットを上げること。」

1. 群れない、同じであることを恐れる
2. 組織より“個”のパフォーマンス重視
3. 日本を超えた世界市場をとらえる
4. 世界の同年代との比較、競争
5. スキルと機会
6. 異なる世代、外国人からの刺激

グローバル人材の3資質、国境を越えて勝負し、仕切る力とは何か。「グローバル人材とは外国語が話せたら良いのではありません。専門性、語学力、教養・マナーなど異文化対応力のある、尊敬される人格形成が大切です」。

「日常の同質性から脱却すること。つまり異なるものから刺激を受けることが非常に大切です。そして個のスキルアップを図ってください」
「グローバル化時代を生き抜くヒントは、まず、コアとしての日本人資質、日本文化をしっかりと持つこと。それから専門スキルやスピード、語学力、世界市場の把握です。皆さんのご健闘を願っています!」

第二部 11:10~12:40

留学生と共に行うグループ討議では、語学というよりも、異なる背景、文化、視点を感じてほしいというねらい。

今回、討議に参加してくれた留学生5名。皆さん、広島大学教育学部で学ぶ、マウリアさん、ヴィヴィエンさん、サガラさん(3名ともインドネシア)、マサウィーさん(タイ)、ロディオンさん(フィンランド)。

受講生を5グループに分け、各グループに1人、留学生が入る構成。
討議テーマは、留学生が提示する「日本の文化、習慣などに関する疑問」。

サガラさんからは、「なぜ、日本の学生は海外の学生と話したり対応するとき一定の距離を置いているように見えるのか」とグループの受講者に質問。また、ヴィヴィエンさんからは、「日本では落し物をしてもちゃんと自分のところに帰ってくるのはなぜ?」との問いかけ。

日本では当たり前と思っていることを海外の方から「どうして?」と聞かれると、説明が難しかったりします。
受講者にとっても日本の習慣や文化についてもう一度考える良い機会になったようです。

第三部 13:30~15:00

各グループごとに、討議の結果を発表。
各グループのホワイトボードにはぎっしりと討議でのやり取りが記されています。

例えば、ロディオンさんのグループ。
ロディオンさんからの質問は、「日本の大学は、受験者が専攻したいと思う科目に関する知識やスキルだけでなく、関係ない科目についても同じようにテストを行うのか?」。

これに対して、グループでは、「教養のバランスの高い人を大学は求めているからではないか」、「どれだけ努力したかを判断するためにあえて他の科目も試験を行うのではないか」といった意見があったと紹介。

受講生からも「グループ討議が一番充実した時間となった」という声が多く届いた。