平成24年度
レポート

産業分野におけるグローバル人材育成講座

【目的】自動車関連産業をはじめとする製造業の海外拠点において、グローバルな企業活動を担う工学系人材の育成
【実施期間】平成24年10月~12月

グローバル人材に本当に必要なものとは? ~マツダのグローバル人材戦略~

11月某日、グローバル人材育成講座(産業分野)を実施する代表校・近畿大学工学部にて、第8回・グローバル経営について講義が行われました。

講師陣はマツダ(株)人事室 副室長 竹内雄司さんをはじめ、マツダ(株)の研修トレーナーや新たに建設されるメキシコ工場の研修生(エンジニア/メキシコ人)の方々。今回は2コマ連続講義ということもあり、9時30分から11時、11時10分から12時40分と長時間に渡り、マツダ(株)のメキシコ工場建設におけるグローバル戦略についての説明とともに、グローバル企業とは?グローバル人材とは?についてディスカッションを含めた講義となりました。

最初に、マツダ(株)の竹内さんから、「マツダのグローバル人材戦略」~メキシコにおける日本的モノづくりの伝承~について講義がありました。

  • 「グローバル人材とは、外国人と協働して成果をあげる人材」であるという定義のもと、お互いが納得して仕事をするためには、論理的に物事を考え、伝える必要がある。
  • 成果をあげるためには、メキシコ工場においてもマツダ式生産方式を採用することが効率的であり、日本のものづくりのやり方を現地に移すことがキーポイントである。
  • 工場内でのコラボレーション、チームワークを大切にし、基本ポリシーとして「One Mazda」として継続的な発展を目指す。

など、具体例を出されながら、分かりやすく現状を話していただきました。

その後、「メキシコ工場の製造現場のリーダーを日本で研修させることの目的・意義とその難しさ」をテーマに、受講生間でディスカッションを行いました。
受講生から「日本の生産方式を学ぶためには、文化・風習を理解することも必要」などの意見があがった際は、講師陣から「外国人と“協働”するためには、相互理解が前提である」といった実体験をもとにしたアドバイスも。
また、メキシコからの研修生を担当する研修トレーナーからは、エピソードを交えたコミュニケーション上の工夫点や研修で力点を置いている点などについても説明が加えられました。

休憩を挟み、後半はメキシコ工場から研修のため来日している研修生(エンジニア)にバトンタッチ。
彼らが日本に来て感じたこと、学んだことを率直に語った後、受講生からの様々な質問に応じる形となりました。

受講生は真剣な表情で講義を受け、熱心に議論をする一方、少人数制でのグループ分けのため個々の意見交換もできアットホームな雰囲気満載でした。

普段は聞くことのできない裏話も多数あり、意見交換はもちろん、笑いも多く、楽しみながらの聴講となりました。

約25名が参加した今回。講師と受講生とのコミュニケーションが取りやすい距離感もまた良い。

研修生(エンジニア)数名は通訳を挟みながら、来日時の率直な感想を、ユーモアを交えながら話す。

社会人と学生が入り混じったグループごとに着席。同じ目線で真剣に向き合い、討論する姿は新鮮。