【インタビュー】講座担当 髙山智行教授へ >>

平成24年度
インタビュー

第8・9回講師 竹内雄司(マツダ(株)人事室 副室長)さん

本日はいかがでしたか。

想像以上に、学生、社会人ともに熱心に受講していただき、大変やりがいを感じました。驚いたことは、社会人と学生の壁がなかった点です。
今回、グループ分けをするにあたり、社会人と学生の混合としました。そうすると、悪い言い方をしますと、社会人が学生の方々に自分の経験をふまえた上での見解を話すという、教える側にまわってしまうことがよくあります。しかし、この度は、両者の隔たりがなく、ピュアに同じテーマを議論し、真剣に向き合う姿を見て素晴らしいと思いました。

講義内容で最も力を入れた点は。

一番つたえたかったことは、グローバル対応を頭で理解してもダメだということです。
大切なのは、実際に海外の方と接すること。海外に行くことが一番の近道だと思います。しかし、海外の方と接することが少ない方々にはどう伝えるべきなのか。
本来は、人間同士なので、グローバルだからといって何も変わりません。だからといって、文化や言葉の違いなど、たくさん乗り越えなければならないことがあるのも事実です。では、そういうときに、どう対処していけばいいのか。それに気付いて、感じて、トライしていくこと。それがグローバル対応なのです。
ですから、この講座ではマニュアルではなく、実際に海外で働いている方の生の声を伝えたいと思いました。メキシコの研修生を呼んだのも、彼らが来日して、率直に感じたことを自由に伝えてもらいたかったからです。
もちろん、このプログラムを受講したからといってすぐにグローバル人材になれるわけではありません。意識改革の第一歩となれば良いのではないでしょうか。

人材育成プログラムを通じて期待することとは。

大きく二つあります。
まず、裾野を広げていくこと。
大学連携プロジェクトが掲げるグローバル人材の育成とは、企業のトップ数人の意識改革ではなく、基盤となる人材の底上げを意図しています。底辺が広くなければ、グローバルで活躍できる人材がどんどん育つ土壌があるとは言えません。つまり、今回の大学連携プロジェクトにより、広島県全体のボトムアップを図っていただきたい。いろんな人や力を結集しプロジェクトを実施することは容易なことではありませんが、これを継続、さらに広げていくことを期待しています。

もう一つはこのプロジェクトを広島県の「価値」にしていくこと。
大学連携講座を実現できる広島県は素晴らしいと思います。
弊社のことでいいますと、メキシコ工場を建設するからこそ、メキシコ人を広島に招いているからこそ、本日のような講義内容が可能となります。それは弊社に限らず、広島に近畿大学工学部があるからこそ。この一連のカリキュラムは、大学、県内企業、講師も含め、それぞれの力が結集し、広島でしか実現できない内容なのです。
それらは広島県の魅力であり、付加価値としていくことを願います。

また、このようなプロジェクト始動により、県内に優秀な人材が集まり、ひいては優秀な人材を確保できる土壌となり得ます。それにより、県内企業もさらに発展していくのではないでしょうか。
県外から広島に学びに来よう、広島に住みたいと思われるような、魅力的なカリキュラム作りを期待し続けます。