研究所案内:所長挨拶

基盤技術と地域社会との社会的共創から価値あるイノベーション創生を目指す

次世代基盤技術研究所長写真

本研究所は産学官連携事業の強化と学内の研究活性化を目的として、1996年(平成8年)に工業技術研究所が工学部内に設置されたことに端を発し、2009年(平成21年)度の文部科学省「戦略的研究基盤形成支援事業」に採択されたことを契機にして、2010年(平成22年)に次世代基盤技術研究所として新設され、その後も発展的に改組されてきました。

本研究所の役割は、次世代の基盤技術に関する総合的な調査に基づいて研究計画を策定し、持続可能な社会を実現するための技術開発と地域社会の技術発展に寄与することと考えております。そのために、この地域における企業、並びに各種研究機関の方々との連携窓口として機能する「社会連携センタ-」と、研究を推進する7つの「研究センタ-」の合計8センタ-の構成にしております。

「社会連携センタ-」は、共同研究や技術相談の産学官の連携窓口業務を行うとともに、工学部における研究機能を強化するための支援や知的財産の管理運営などを行います。また、この地域における金融機関や研究機関との包括連携協定を締結し、共同研究の円滑運営と実施や学部生への寄附講座として講師を派遣してもらうなど、各種コ-ディネ-ト業務を実施しています。

「研究センタ-」は、「自動車技術研究センタ-」、「先端ロボット工学研究センタ-」、「3D造形技術研究センタ-」、「建築環境研究センタ-」、「先端化学生命工学研究センタ-」、「サ-ビス工学研究センタ-」に加え、2018年(平成30年)4月に「知能計測工学研究センタ-」を新設いたしました。

各研究センタ-はいずれも地域企業や各種研究機関との連携を基本として研究計画を策定し、その計画を具現化するために参画した教員による連携チ-ムが構成され、研究遂行能力を強化して開発研究を実現させるところに特徴があります。企業との地域連携を充実させるための組織として「近畿大学工学部産官学連携推進協力会」を運営しております。この会員各位の皆様にはこういった研究開発事業の趣旨をご理解して戴き、ご協力とご支援を賜っており、工学部の各教員による研究の紹介や発表会、及び情報交換や交流の場を設定し、さらに社会人リカレント講座などを活用して戴いております。

工学分野に役立つ研究のニ-ズは各企業で「ものづくり」を実践されている皆様からの情報が最も重要であります。本研究所にはその情報の窓口が設置されており、さらにはその研究を遂行するメンバ-と組織も配置しています。地域社会と連携して、次世代の基盤技術に基づく研究開発を実践することによって、持続可能な社会を実現させるために少しでも貢献したいと考えております。

2018年(平成30年)4月
近畿大学 次世代基盤技術研究所
所長 栗田 耕一